海の日といえば、海フェスタ!海の貴婦人といえば帆船

帆船の復活 クルーズだけではなく、商用としても。その背景にある燃料高騰(21世紀~)

21世紀に入ってスタークリッパー社が、前述のプロイセン号(ドイツのF・ライツ社)をモデルにした5本マスト・シップ型の大型帆船「ロイヤル・クリッパー」を初めとする3隻(スター・クリッパー、スター・フライヤー)の帆走クルーズ客船をカリブ海域に投入し、商業用途への回帰が注目されています。そして、スター・クリッパーズ社の帆船クルーズの評価もとても高く、ワールド・トラベル・アワード(WTA)こちらの賞は「旅行業界のオスカー賞」とも言われています。こちらの「ワールド・トラベル・アワード/WTA」の第19回表彰(2012年12月)で、「ラグジュアリー・セイリング・クルーズ」と「グリーン(エコ)クルーズ」の両部門において最優秀賞を受賞しています。スター・クリッパーズ社がWTAを受賞するのは14回となり、とても高い評価をうけ、リピート率も6割を超えているほど商業的にも成功しています。

クルーズしたい貴方へ
忙しい日常から離れ、リラックスするためのクルーズ船としての利用だけではなく、2007年以降原油高騰のあおりを受けたため、コンピューターで制御する大きな凧を装備した、新型のタンカーが運航されるようになりました。このような大きな凧によって推進力を得る手段は、1970年頃の石油危機の際に発明されていましたが、現在の凧は正確にコンピューターで制御する機能によって、最大で燃費を15~30%程度改善する効果があるとされています。それだけにはとどまらず、2008年にはフランスの海運業者Compagnie de Transport Maritime a la Voile社(CTMV)によって、ワインの商用輸送が再開されました。CTMVは108隻の古い帆走船を所有しているため、その速度は8ノット程度ですが、環境とても優しく、もちろん高騰し続ける燃料代も不要というのが最大のメリットです。今後も燃料代が高騰を続けると思われるため、帆走を推進力の一部とした、帆船と汽船のハイブリッド船や、帆船の復活が進むことも考えられるでしょう。帆船はもともと、セイル・ドリルするため帆を操作するのに多数の人員を必要としています。そして、操作するための船員つまり人件費を抑えようとする船主との思惑と一致しないという問題点が存在していました。しかし、現在の帆船は人手で行った操作を機械に置き換えるなどの工夫をして人件費の高騰を防いでいます。このため現代の帆船は、風を補助動力として用いるのが主流であり、かつ予定航海日数を厳守するようにべく求められるので、ヨットセイリングのように向かい風を利用してジグザグ航行を行ってまでの燃料節約を行っていません。
浪漫溢れる船